歯の豆知識を紹介しております。
今回はお子様の虫歯菌の感染についてお話しさせて頂きます。
むし歯の原因となる細菌(特にミュータンス菌)は、生まれたばかりの赤ちゃんには存在しません。
それらの多くは主に母親などの家族から乳幼児期に感染することがさまざまな研究から判明しています。
特に奥歯のはえだす1歳半ころから2歳半ころまでは『感染の窓』と呼ばれ、この時期に感染することが最も多いといわれています。
それ以降になると口の中の細菌のバランスが決まってくるので感染の可能性は低くなってきますが、この時期に感染するとむし歯原因菌は優勢になり、生涯むし歯原因菌とおつきあいすることになります。
また、この時期に母親に対してプラークコントロールや衛生指導などを徹底した結果、その子どもへの感染は半減し、それ以降も少ないまま保たれたという報告もあります。
このほかにも妊婦対象の母親教室において噛み与えをさせない指導を徹底させた結果、2歳半までにむし歯を全く作らなかったという報告もあり、この時期の家族のむし歯原因菌のリスクを把握し、対策を立てることが非常に重要であることが分かります。
ちなみに、歯周病の原因菌の感染経路は未だに解明されていないようです。
一見大変なようですが、逆の見方をすれば、この時期さえ注意しておけば感染しにくいわけですから、この1年は気合いを入れてケアしたいものです。
【まとめ】赤ちゃんに虫歯菌を感染させないためにこころがけたいこと
おくだ歯科ではお子様のプロフェッショナルケアにも取り組んでいます。
ご家庭での口腔ケアで分からない点があれば、どんどん質問して下さいね!
医療法人ALES おくだ歯科 TEL0574-42-8133
診療受付時間
平日 午前9:00~12:00 午後14:30~19:00 土曜日 午前9:00~12:00 午後13:30~17:00
執筆 歯科医師 印南知哉 https://okuda-shika.jp/staff.html