インフォームド・コンセントについて
インフォームド・コンセントとは、「正しい情報を得た(伝えられた)上での合意」を意味する概念のことで、「説明・理解」と、それを条件にした「合意」の、何れも欠けないことが重要です。
ここでの「合意」とは、双方の意見の一致・コンセンサスという意味であり、必ずしも提案された治療方針を患者さまが受け入れるということを意味しません。
(医療従事者の提案を拒否することも含まれます)
特に、医療行為(投薬・手術・検査など)や治験などの対象者(患者さまや被験者)が、治療や臨床試験・治験の内容についてよく説明を受け十分理解した上で、対象者が自らの自由意思に基づいて医療従事者と方針において合意することを言います。
(※単なる「同意」だけでなく、説明を受けた上で治療を拒否することもインフォームド・コンセントに含まれます)
説明の内容としては、対象となる行為の名称・内容・期待されている結果のみではなく、代替治療、副作用や成功率、費用、予後までも含んだ正確な情報が与えられることが望まれています。
また、患者・被験者側も納得するまで質問し、説明を求めなければなりません。
つまり、患者さまが「全部お任せします」といって十分に理解しようとせずに署名だけするような態度や医療従事者が半ば説得して方針に同意させるような態度は、不十分なインフォームド・コンセントの例と言えます。
一方で、患者さまが充分な説明の元で治療方針を「拒否」し、医療従事者側がそれを受け入れた場合、これは充分なインフォームド・コンセントといえます。
おくだ歯科では、これらの内容を踏まえ、以下のような考えをもって、患者さまと向き合わさせて頂きます。
インフォームド・コンセントは、従来の医師・歯科医師の権威に基づいた医療を改め、患者の選択権・自由意志を最大限尊重するという理念に基づいています。
そのため、可児市のおくだ歯科では、説明する上で、医療行為の利点のみならず、予期される合併症や、代替方法についても十分な説明を行う必要があり、また同意を得る必要があると考えております。
また、病名、病状、予後等の説明に際して、科学的に正確に伝えることも大事ですが、患者さまが真に納得して受け入れて頂くためには、患者さまの心情や価値観、理解力に配慮したわかりやすい説明が必要であると考えています。
専門用語の乱用をせず、また、一方的な説明にならないよう、しっかりとヒアリングを行えるカウンセリングルームを用意しておりますので、そちらでコミュニケーションをはかりながら患者さまの想いをお聞かせ頂き、治療説明をさせて頂きます。
尚、患者さまに行おうとする医療措置のメリット・デメリットも提示させて頂きますので、安心して、可児市のおくだ歯科へご来院下さい。