歯の豆知識を紹介しております。
こんにちは、歯科衛生士の丹羽です。
今回は、更年期と歯周病についてのお話しです。
最近、以前と比べて歯ぐきが痩せてきたとか、歯と歯の間に物がはさまりやすくなった等、普段の生活の中で何となくお口の中の変化に気付く方も多いのではないでしょうか。
更年期とは、男性も女性も加齢によってホルモンのバランスに乱れが生じることが原因で、心身ともに不安定な時期です。一般的に45歳から55歳くらいで早い方だと30歳代から始まるといわれています。
特に女性の更年期は閉経を前後する数年は女性ホルモンの分泌が減り始め、身体も歯肉の具合も不安定になりがちです。
他にも、唾液の量が減って口が乾燥しやすくなったりと年齢とともにお口に変化が現れます。
唾液が少なくなると、お口の免疫作用や洗浄作用が低下し、むし歯や歯周病になりやすくなります。
生涯、自分の歯でおいしくお食事ができるように、歯科医院で定期検診を受けましょう。
★よい歯ブラシ選び正しい磨き方を知る★
固めの歯ブラシを愛用されている方は、これでないと磨いた感じがしないわ!と言いながら、ごしごしと力強くブラッシングされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。固めの歯ブラシは傷んだ歯肉には刺激が強すぎる場合があり、歯や歯肉がすり減る原因の一つになります。
むし歯や、歯肉の炎症を防ぐには、お口の中を清潔にしておくことが必要です。かかりつけの歯科医院で、自分の歯肉に合った歯ブラシを歯科医院で選んでもらいましょう。
また、歯間ブラシやデンタルフロスなどの補助的清掃用具での正しい磨き方なども指導してもらうことも大切です。
★カルシウムを取る★
更年期のころから骨が弱りはじめる、骨粗しょう症によって歯のまわりの骨密度も下がってきます。歯周病が進むのを予防するためにも、カルシウムを意識して取るようにしましょう。
カルシウムを多く含む食品
・牛乳・乳製品、野菜、海藻・小魚類・大豆製品 など
更年期のころからはじまるお口の変化も、上手に歯磨きして、定期的に歯科医院でチェックしてもらいましょう。