歯の豆知識を紹介しております。
こんにちは。歯科衛生士の早川です。
みなさんは毎日のハミガキの時にデンタルフロスや歯間ブラシを
使っていますか?
デンタルフロスとは、歯と歯の間のプラーク(歯垢)を清掃する
細い糸の様なものの事を言います。
糸状で適当な長さにカットして使うものもあれば、ホルダーに糸が
ついたタイプの物もあります。
実は、ハブラシだけではお口の中全体のプラークの約61%しか落とす
ことができないんです。
ハブラシでは落とせない歯と歯の間の汚れをデンタルフロスで落とす
ことによって79%、さらに歯間ブラシを加えると85%のプラークを
落とすことができます。
残りの15~20%は、歯科医院でのクリーニングが必要です。
プラーク1㎎中の細菌の数はなんと約10億!!
プラークが歯の間に残っていることで、むし歯や歯周病が気付かないうちに
進行してしまうんですね。
● デンタルフロスと歯間ブラシ、どちらを使えばいい?
デンタルフロスと歯間ブラシは共に、歯の間の汚れを落とすために使う
清掃用具です。では、どの様にして使い分ければいいのでしょうか。
歯の隙間が狭く、歯間ブラシが通らない方や、今までに歯と歯の間に
むし歯ができたことがある方には、デンタルフロスをおすすめします。
「歯と歯の間に無理なく歯間ブラシが通せる」、「歯間ブラシを無理なく
動かすことができる」のであれば、歯間ブラシを使用するといいでしょう。
特に歯周病で歯ぐきが下がって隙間が大きくなってしまった患者さまや、
ブリッジ、インプラントなどが入っている患者さまには、デンタルフロス
よりも歯間ブラシをおすすめすることが多いです。
もちろん、できるなら両方を併用して頂くのが良いと思います。
歯間ブラシは無理に挿入したり、力を入れてゴシゴシと動かしたりすると
歯ぐきを傷つける原因になりますので、サイズ選びや正しい使い方の確認が
大切になります。
また、デンタルフロスも使い方が間違っているとうまくプラークを落とす
ことができません。歯間ブラシのサイズやフロスの使用方法など、分からな
いことがあれば来院された際に、歯科衛生士にお気軽にご相談下さいね。
毎日のセルフケアでしっかりとお口の中のプラークを落とし、出来ない所は
プロによるメインテナンスでお口の中の健康を保っていきましょう!