歯の豆知識を紹介しております。
みなさんこんにちは。
おくだ歯科のイシグレです。
さてみなさん、歯の酸蝕(さんしょく)って聞いたことありますか?
酸に蝕まれると書いて酸蝕。意味は簡単で歯が酸によって溶かされてしまうことです。
歯のことを少し勉強してらっしゃる方がいらっしゃったら、あれ?むし歯(齲蝕)も酸蝕なんじゃないの?と思いがちですが、学術上は違います。齲蝕原性細菌が出す乳酸による歯の脱灰は酸蝕の範疇には入らないのです。
そんな難しい話は置いておいて酸蝕って具体的にどんな状態のことを言うのか、以下の写真(保存修復学21第五版 永末書店 より)を見てください。
これは習慣的にクエン酸を摂取した方の歯の状態です。酸によって文字通り歯が溶かされています。一時期(今でもそうかもしれませんが)、お酢を飲むダイエットや健康法が流行ったことにより、一般の方にも広く認知されるようになりました。
しかし今日、酸蝕は違う視点から注目されています。
それはストレス!!!
ストレスによる胃食道逆流症(逆流性食道炎)により胃酸がお口の中に滞留したり、過度なダイエットによる拒食症から、食べたものをすぐに嘔吐してしまうことで、恒常的に胃酸がお口の中に滞留したり…
酸蝕は放っておくと、体・心そして歯に大きな悪影響を与えます。
もしこの記事をご覧の方で思い当たる節のある方はぜひ一度、御相談ください。