歯の豆知識を紹介しております。
こんにちは、歯科衛生士の丹羽です。今回は学校健診のチェックポイントについてのお話しです。この時期はおくだ歯科に通っていただいている学生さん達も、よく学校健診用紙を持って来られます。むし歯にチェックされていたり、歯肉炎にチェックされていたり、歯並びや噛み合わせにチェックされていたりしますが、学校健診は歯科医院の診療室とは違い、体育館や空き教室などを利用して短時間で多くの生徒さんの口の中を検査します。
~むし歯の有無のチェック~
咬み合わせの面や、歯と歯の間などむし歯のできやすい部位を中心に全体をチェックしていきます。むし歯の進行具合にもよりますが、痛みなどの症状がなくても歯科医院で検査してもらいましょう。学校健診では、しっかり正確に見えにくい状況下で診ている為、歯科医院で診て貰うと歯と歯の間などに隠れたむし歯が発見される事もあります。また逆に、健診でむし歯の指摘を受けても、生え変わりの近い乳歯は処置せずに経過観察になる事もあります。永久歯のむし歯でも小さいものは急いで治療せずきちんとブラッシングすることで現状を維持できることもあります。
~歯肉の状態のチェック~
歯肉炎の有無をチェックします。歯石や歯垢がついた歯は歯肉炎を起こしやすいです。歯石はカルシウムが主成分で、ついてしまうと歯ブラシではとれません。歯科医院で歯石をとった後は、歯肉炎を改善させるために歯磨きの指導をしてもらう事が大切です。
健診時は、姿勢を正して椅子に座ってもらい口を閉じた状態で、姿勢・顔面・口の状態を診ていきます。そして、顎関節部に指を当て、口を開閉させて顎関節と歯列咬合の状態をそれぞれ診査します。
~咬合・歯並びの状態~
・出っ歯(上顎前突)・・・上の前歯が前方に出ている
・受け口(反対咬合)・・・普通は上の歯が外側、下の歯が内側になって噛み合わせるようになっていますが、これが反対になっている状態
・開咬・・・奥歯は噛んでいるが、前歯が咬みあわず開いている状態
・叢生(八重歯)・・・歯が重なり合って生えていたり、でこぼこしている
・正中離開(すきっ歯)・・・歯と歯の間に隙間が開いている状態
・過蓋咬合・・・噛み合わせが深すぎて、下の歯が隠れてしまい、ほとんど見えない状態
歯並び、咬み合わせを治すためには、矯正治療が必要になります。ご希望の方は無料カウンセリングからどうぞ!
~生え変わりの時期の乳歯チェック~
「要注意乳歯」のチェックは、永久歯との生え変わりが近くてグラグラしていたり、横から永久歯が生えていたりする歯のことです。そろそろ抜いた方がいいと思われる乳歯なので歯科医院で相談してみましょう。