歯の豆知識を紹介しております。
初めまして 歯科衛生士の藤永です。
今回は、口臭についてのお話しをします。
お口の匂いは、自分では分かりにくいため、気になる方も多いのでは?と思います。
私自身も、餃子などのニンニク料理やネギを食べた後は気になり、ガムを噛んですっきりさせています。
こういった飲食物や嗜好品によって口臭は引き起こりますが、一時的なもので消えていきます。
この他にも、口臭になる原因があります。
朝起きた時、空腹時などでも口臭は起きます。これは誰にでもある生理的な口臭です。
また、歳を重ねることで口臭を感じ始めた方もいるかと思いますが、これはどなたでも歳を重ねると感じやすくなります。
口臭の原因で、約80%はお口によるものと言われています。
口臭には様々なものによって起こりますが、今回はお口の中が原因で起こる口臭と全身疾患によっておこる口臭に絞ります。
お口に由来する口臭:舌苔(ぜったい)と呼ばれる舌の表面の白い汚れ、歯の汚れ(プラーク)、歯石、むし歯や歯周病、入れ歯に残っている汚れ、
お口に合っていない被せ物や詰め物、唾液の分泌される量の減少など
全身疾患による口臭:糖尿病、肝疾患、腎疾患、消化器疾患、耳鼻咽喉系疾患など
むし歯になってしまい、穴が開いてしまっている所や歯周ポケットと言われる歯と歯茎の境目にある溝には、
壊れた歯の組織、血液、膿といったタンパク質があります。このタンパク質をお口の中の菌が分解してにおいを発生させるため、口臭が起きます。
あるいは、お口に残った食べカスを菌が分解し腐敗臭を放つことで口臭が起きます。
今挙げたものは、原因を取り除く事で口臭を消すことが出来ます。
当院では、舌の汚れを落とすための舌ブラシを販売しています。普段皆さんが使われている歯ブラシでも磨くことは出来ますが、
舌の表面には味の感覚を司る味蕾(みらい)という組織があり、歯ブラシで磨くとこの組織がつぶれてしまう可能性があります。
そのため、舌専用のブラシで磨いていただき、口臭の予防をしてみてはいかがでしょうか。
気になる方はぜひ、試してみてくださいね!