歯の豆知識を紹介しております。
こんにちは。歯科医師の水谷です。
今日は私の専門である、口腔外科について書きたいと思います。
「口腔外科って実際どういう事をする科なの?」とよく聞かれますが、
一般的には親不知の抜歯のイメージが強いでしょうか。
意外と知られていませんが、実は非常に広い範囲をカバーしている科で、
簡単にいうと首から上~鼻の下、のどの手前までに起こる病気はすべて口腔外科で取り扱っているのです。
その中には手術の必要のない口の中のできものから、
口の中の癌、交通事故などによるあごの骨折、
先天的に唇、鼻、上あごが裂けている病気(唇顎口蓋裂といいます)の手術など
入院、全身麻酔が必要なものも多くあり、
口の中にできる癌の手術などでは、
癌の切除から、転移した首のリンパ節の切除、
再建(手術でなくなった、舌、顎を補うために、
体のほかの場所から持ってきた、皮膚、骨、筋肉、血管などをつなぎ合わせること)を
同時に行うため10時間を超える手術もザラにあります。
私も大学病院にいた頃は、そういった手術に助手として入り、
手術が終われば終電もないので、よく大学に泊まったものです。
このように口腔外科疾患の中には一般開業医では対応できない病気も多くあります。
おくだ歯科では近隣の拠点病院と連携し、
当院で対応できない疾患の可能性がある場合、紹介状をお渡ししています。
虫歯や歯周病以外でも、口の中について何か心配なことがあれば、遠慮なくご相談下さい。