歯の豆知識を紹介しております。
こんにちは。歯科衛生士の田口です。
快適な食生活を送るためには、歯の健康は大切ですが親知らずに悩まされている方も少なくありません。
今回は親知らずについてお話をさせて頂きます。
親知らずは必ず生える?
親知らずは、誰もが必ず生えるわけではありません。
実際に親知らずが上下4本全て生えている人は、日本人成人でおよそ半分くらいだそうです。
しかし原始時代の頃は、ほとんどの人に上下4本の親知らずと含んだ32本の歯が生えていたと考えられています。
なぜなら、固い木の実や火を通してない生肉などを食べていた原始時代の頃に必要とされていた歯だからです。
現在は柔らかい食べ物を食べるようになったために、アゴの形が小さくなり親知らずが生えるスペースが少なくなってきたために、ついには生えなくなったと考えられています。
親知らずを抜く時はどんな場合?
・まっすぐ生えていない場合
生えるスペースが小さく斜めや横に生えてしまった親知らずはハブラシ をきちんと当てることが難しくなります。磨き残しは虫歯や歯周病の原因になります。そのまま放置しておくと身体の抵抗力が落ちた時に突破的に親知らずの周辺の歯ぐきが腫れて痛みを伴い、ときには口を開けることができなくなることがあります。
・他の歯に悪影響がでる場合
親知らずがまっすぐ生えないために横の歯のブラッシングが難しくなり、虫歯や歯周病の可能性が高くなったり、横の歯を押す力が働き歯並びを悪くするなどの悪影響をもたらすことが考えられます。
・治療に悪影響がある場合
矯正治療や、インプラント治療をおこなう際に、親知らずがあることで歯並びが咬み合わせに悪影響がでることが考えられます。
*痛みが強い時は抗生物質で炎症を抑えてから抜く場合があります。
日頃より歯科医院で定期的な検診を受け、相談しやすい環境を作っておきましょう。