歯の豆知識を紹介しております。
こんにちは!歯科医師の小宮です。
2016年夏も後半となりました。
今年の夏も連日気温の高い日が続いていますね。
こまめに水分を補給して、暑さに負けないようにしていきたいものです!
さて、今回の「豆知識」では、「噛む力」についてお話していきたいと思います。
「噛む」とは、上下の歯で挟んで物をつぶしたり、砕いたりする咀嚼運動の一部であり、
口から食物を摂取し、消化するのに欠かせない過程の一つです。
また、噛むという過程において、その素材の食感を感じたり、様々な味覚を感じたりして、我々は食事を楽しむことができています!
その他にも、噛むことには脳とも関係があるといわれています。
近年、噛むことで気持ちを落ち着かせたり、認知症を予防する効果があるという報告もされています。
このとき大切なポイントは「噛めているか否か」です。
いったい私たちの噛む力はどのくらいなのでしょうか?
性別、体格等による個体差はありますが、お口の中の歯が全てそろい、歯並びが綺麗な成人の場合、強く噛みしめた時の圧力の平均は、奥歯でおおよそ50kg、前歯がおおよそ12kgと言われております。(スポーツ選手などではこの2倍の数値にもなることもあります。)
では、むし歯や歯周病で歯を失い「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」を装着した場合はどうでしょうか?
※「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」の概要は当院ホームページのリンクよりご覧いただけます。
まず「入れ歯」ですが、なんと噛む力は半分以下に、残っている歯の本数が少ない場合や、歯周病や虫歯によって歯の状態が良くない場合は10~30%にまで減少するといわれています!
「ブリッジ」を入れた場合では、ブリッジを装着する歯に大きく影響されますが、60%
程度であるといわれています。
つまり、歯がすべて残っていた時と同じように食事を楽しむことはできなくなります。
続いて「インプラント」ではどうでしょうか?
素晴らしいことに、皆さんが生まれ持った天然の歯と同じように噛むことができると
言われています!
一度失ってしまった歯を取り戻したように感じることのできる治療方法です!
しかし「インプラント」はどんな患者さんにも適用できるわけではありませんので、事前にしっかりとした診断が必須となってきます!
おくだ歯科では、「安全・長持ちなインプラントを提供するための診断」「患者様の疑問にお答えするためのカウンセリング」に力を入れています!!
よく、「将来歯がなくなったら入れ歯でいいや。」とおっしゃられる方もいらっしゃいます。しかし、そうではありません。
しっかりと噛めるということによって、もたらされる利益は、想像を超えて大きなものです。
「入れ歯」だけではない、あなたのお口の状態にあった最適な治療方法を、ご提案させて頂きますので、ぜひお気軽にご相談ください(^^)