歯の豆知識を紹介しております。
こんにちは、歯科衛生士の丹羽です。
以前、患者様から「近々 歯を磨く事が出来なくなるかもしれない環境に行くことになったが、歯磨きの代わりになる何か良い方法はないか」
と質問されたことがありました。熊本の被災地に行かれるとの事で、水が十分に使えないことを考えていらっしゃったようでした。
歯ブラシを使わず 、歯の清掃をする事は、普段の生活では考えられない事だと思いますが、そのようなやむを得ない場合の口腔ケアの方法
をご紹介します。
マウスウォッシュの使用
液体を口の中に入れて口内をうごかして吐き捨てるという使い方です。
洗口液は、歯周病や虫歯、口臭予防に役立ち、病原菌に対する殺菌効果が高いグルコン酸クロルヘキシジン配合の物がおすすめですが、
刺激の強い商品もありますので、ご自分の身体に合ったものをえらんで頂ければ良いと思います。
キシリトールガムを噛む
食後噛むのが虫歯予防に効果的です。ガムを噛む事によって唾液がたくさん出て、唾液中のカルシウムと一緒になり、歯の表面を強くします。
また、虫歯の原因菌であるミュータンス菌の活動を弱め、ネバネバの物質を作りにくくすることで、プラークが付着しにくくなります。
更に虫歯菌が作る歯を溶かす酸を、作らせにくくする力があります。
拭き取り清掃
ガーゼやティッシュぺーパーなどに、少量の水を含ませて、歯の表面やお口の粘膜を拭き取ります。
人差し指にぐるぐるに巻き付けて行うと、しっかり拭き取ることができます。
飲料水でのうがい
食事は水やお茶などの飲料水を利用して、お口の中に食べかすが残らない様に、ぶくぶくしてみましょう。
これなら少量の水でも可能です。
いざという時に備えましよう
歯ブラシ・・・1人1本は持ちましょう。
マウスウォッシュ・・・お好みの味、お身体に合ったものを。
キシリトールガム・・・リカルデント(初期虫歯を修復)、 ポスカム(口腔環境を整える)もあります。
ガーゼや綿棒・・・子供やご高齢の方にも使えます。
ジッパー付きの袋・・・汚物入れです。使用した物をその都度まとめておいて、感染予防をすると同時に、環境汚染にならないように
努めましょう。液状の物は使用済みティッシュなどに含ませて処分するとよいでしょう。
おくだ歯科では、患者様に合わせてメンテナンスをご案内しております。
何かあった時に、歯の事で困らないように、日頃から虫歯のチェックやクリーニングを受けて見られてはいかがでしょうか。