歯の豆知識を紹介しております。
こんにちは、おくだ歯科の歯科医師 山田でございます。
本日は歯ブラシについて話をさせて頂こうと思います。
皆さんは普段どういった基準で歯ブラシを選ばれているでしょうか?
ブラシの部分の形や大きさ、毛の硬さ、毛の素材、
また柄の部分の形なんかもさまざまなものがあります。
どれを使うと歯茎にいいんだろうか、何を使うと虫歯になりにくいだろうか、
と皆さん考えられていると思います。
私個人の見解を述べさせて頂くと、どれを選んでも大差ないと考えています。
極端な話をすると、どれだけしっかりした歯ブラシを使っていても
数十秒しか磨かなかったり、週一回しか磨いていなかったりすれば意味がないですし、
逆に毛先が開いてぼさぼさになってしまった歯ブラシでも、毎日時間をかけて丁寧に
磨いていれば歯科疾患の予防はできます。
なので、歯磨きのやる気が上がるものを選んで頂くのが最も良いと考えます。
ただ、こういったコラムを読んで頂けている方であれば、
お口の中に興味を持っていただいており、
毎日歯磨きをしていただいている方がほとんどであると思いますので、
より効率的、効果的に磨ける歯ブラシについて少し話をします。
まず、あまりよくないものの代表として、山切りカット(毛先がギザギザ)があります。
これは、とても上手に磨ける方であれば問題ないのですが、歯ブラシを動かす幅が大きいと
毛先が部分的にしか当たらず、結果磨く効率が落ちてしまいます。
個人的な使用感としては、同じ位置に長さの違う毛が植立されているタイプの歯ブラシが
効率的に磨けている感覚があります。
ブラシの部分の大きさは、小さめのものを選ばれることをお勧めします。
これは、大きい方が全体としての磨く効率は上がるのですが、
奥歯の奥の方や歯並びがガタガタしている部分などに
歯ブラシを当て難くなってしまうため、どうしても磨ききれない部分ができやすいです。
毛の硬さや素材については、出来れば軟らかいものの方が歯茎を傷つけ難く良いのですが、
普段使われているもの以外の硬さで磨くと感覚が大きく違ってしまい、かなり磨き難くなります。
ですので、極端に硬いものでなければ使い慣れた硬さのものを使って頂くのが良いです。
柄の形については、真っ直ぐのものが良いという話があったりしますが、
私個人としてはどんな形でも大差ないと考えています。
扱いやすいものを選んで頂ければと思います。
以上、長くなりましたが、もし分かり辛いところや、こんな歯ブラシはどうなの?など
疑問に思うところがありましたら、来院された際に歯科医師や衛生士、その他スタッフまで
ご気軽にご相談ください。