歯の豆知識を紹介しております。
こんにちは、歯科医師の清水です。
歯が痛いから受診したのに、虫歯ではないと言われた、そんな方はいらっしゃいませんか?
本日は、「Tooth Contacting Habit (TCH)= 歯列接触癖」についてお話しします。
あまり聞きなれない言葉ですが、上下の歯を”持続的に” 接触させる癖のことをいいます。
歯の接触と聞くと「かみ締め」や「食いしばり」「歯ぎしり」を思い浮かべる方が多いかと思いますが、実際にはグッと強い力で噛むことだけでなく、上下の歯が軽く接触していることを示しており、その軽い接触が、さまざまな症状を引き起こすことが分かっています。
今回は、そんなTCHについてお伝えします。
基本的には緊張するような場面でおこります。
この他にも日常生活には様々なストレスが潜んでおり、自覚のないストレス状態から、多くの方にTCHが生じています。
おくだ歯科では患者様に「普段リラックスした状態では、唇を閉じていても上下の歯は当たらずに少しあいていて、鼻で呼吸している、それがベストな状態です」
とお話ししています。
強い歯ぎしりだけでなく、日中のTCHによっても筋の緊張・疲労が生じ、歯や顎の痛みを引き起こします。
重要なのは、日中上下の歯をふれさせないことです。
ただ、無意識に行なっていることが多いため、パソコン・冷蔵庫などよく見る場所に歯を離すことを思い出せるようなメモを張ることで、TCHを意識するようにしてみて下さい。
おくだ歯科では、歯や顎のさまざまな症状に応じて治療を進めてまいります。症状の改善が見られない方も、ぜひ一度ご相談下さい。